がんの早期発見ができるPET検査について

がんの早期発見ができるPET検査の方法と料金等について

がんの早期発見ができるPET検査の方法と料金等について

PETスキャン検査

PETとは、ポジトロンエミッショントモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略称。

日本語に訳すと「陽電子放射断層撮影」と言います。
がん細胞は遺伝子変異により、通常の細胞に比べブドウ糖を3倍から8倍も多く取り込む特徴があります。
その性質を利用し、がん細胞にだけ集まりやすい薬剤を使って撮影をして、画像から多く集まる部分を探しがんの位置・大きさを特定するという検査方法です。

 

従来のレントゲンがん検査では、数センチ以上の大きさになったがんしか見つけられませんが、PETではより早期段階での発見が可能です。

 

PET検査の基礎知識

検査の方法 静脈にブドウ糖に似た薬剤(FDG)を注射し、ドーナツ状のPETスキャナーで断面図を撮影する
長所 注射以外の痛みや、体への圧力などが無いので不快感が少ない
短所 泌尿器系は判別しにくく、元々ブドウ糖の多い脳・心臓などは苦手部位です
所要時間 PET撮影自体は30分程度ですが、休息時間や待ち時間・その他の検査を含めると2~5時間はかかる
検査の結果 読影できる専門家がいる場合は撮影当日に結果を教えてもらうこともありますが、外部へ委託していたり、他の検査結果を待つ必要があると日数がかかります
注意事項 FDG薬剤による放射能被ばくがあります(被曝量は胃のバリウム検査の半分)

妊婦や授乳中の人は検査を避けましょう

 

PET検査にかかる費用の相場

人間ドックと同じ扱いなため、国民健康保険適用外の検査になります。
(悪性腫瘍・てんかん・虚血性心疾患などの診断済で医師による紹介状があれば保険適用可能)

 

  • 料金・・・自由診療の場合、10万円前後(他の検査と組み合わせる場合は+α)

 

PET検査をするには

PETを導入している病院や検査機関に、電話やインターネットで予約します。

 

一般的なPET検査の流れ

  1. 予約後、あらかじめ問診表を書いて郵送・持参します(医療機関によっては、問診表なしで事前に医師との面談をすることも)
  2. 自分で検便や喀痰の採取
  3. 検査当日は5時間前から食事はせず、摂取できるのは水などの甘くない水分のみ
  4. 点滴で静脈に薬剤を注入し、全身に行き渡るまで30分から1時間安静にします
  5. 約30分程度あおむけになり、ドーナツ状のPETスキャナーで体の断面図を撮影
  6. すべての検査が終われば、着替えて飲み物や食べ物をとります
  7. 数日後、検査結果が送られてきます(医師による説明がある場合も)
  8. がんが発見された場合、精密検査や治療の為の病院を紹介してもらったり、希望の病院へ紹介状を書いてもらうことができます

 

がん検診の一般的なコースでは、PETのほかにもMRI・CT・エコー撮影・採血なども前後に併せて行います。医師による読影の説明や、超音波検査・生化学検査などをする場合もあります。
数種類の検査をする理由は、PETだけではみつけられない種類のがんも見逃すことなく早期発見するためです。

 

数ミリの初期がんはPETや他の方法でも発見できないことがあるので、万全を期すなら1~3年に1度は検査を受けることを推奨されています。

 

PET/CTという検査方法について

PETとCTスキャンの画像を同時に撮影できる機械で、両方の画像を重ね合わせてより精密な検査が行えます。
それぞれ別に撮影するよりも検査時間が短くてすむことと、スキャナーの奥行きが少なく圧迫感が減ったため、心身への負担が少ないといえます。

 

検査後に心がけること

薬剤に含まれる放射能量は人体への影響はほとんどない量で、半減期は約2時間です。
すべてが尿で体外に排出されるのには丸1日かかるので、念の為

  • 妊婦や乳幼児への接触・接近はさける
  • トイレの後は手をよく洗うこと

に気をつけましょう。

 


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